お疲れ様です!ポントレです。
今回は低重量・高レップの筋トレばかりだとパワーが低下することについてお話し致します。
※ここでいうパワーとは筋力のことではなく、瞬間的に発揮される力のことです。また低重量とは何㎏以下ではなく、各々にとって重いか重くないかです。
近年、筋トレのボリュームがよく話題に挙がる気がします。
ボリューム・・・総負荷量のこと、重量×レップ数×セット数
おそらく高重量を扱わなくても総負荷量が高ければ同じように筋肥大するという話が広まった為ではないでしょうか?(ベンチプレス100㎏×1と10㎏×10の筋肥大効果は同じという話)
👇総負荷量と筋肥大についての記事です。
しかし忘れてはいけないのが人間の体は外部からの影響に合わせて変化するものだということです。
筋トレをするとパワーが増すのは高重量に耐えられず脳が危機を感じ、対抗出来るように筋肉を強化しようとする為です。
つまり低重量・高レップの筋トレばかりだと高レップをこなせる重量で、より回数を伸ばすことが出来るように身体が最適化されていくことになります。
低重量・高レップの筋トレばかりだとパワーが低下する理由。
遅筋に近い性質を持つ速筋の割合が高くなる為。
遅筋に近い性質を持つ速筋の割合が高くなる理由。
上述しましたが筋肉の質は運動の質(重量、回数、スピード等)によって変化する為です。
運動能力に影響する骨格筋は遅筋と速筋の2種類に大きく分けられます。
遅筋(赤筋)・・・タイプIの一種類のみ。持久力に優れる。
速筋(白筋)・・・パワー重視のタイプⅡX、パワーはタイプⅡXに劣るが持久力に優れるタイプⅡaの2種類が存在する。
例えば短距離走選手は爆発的な加速が必要なのでタイプⅡXが速筋の多くを占めています。
しかし同人物が長距離走の練習を始めるとだんだん速筋中のタイプⅡaの割合が高くなってきます。
長距離に対応するためにタイプⅡXの速筋がタイプⅡaに変化したということになります。
持久力が必要な運動をしていると速筋中のタイプⅡaの割合が高まるということですね。
長距離走に限らず、低重量・高レップの筋トレも高い持久力が必要となります。
そしてここに落とし穴があります。
落とし穴。
タイプⅡaの割合が増加した速筋は再びタイプⅡXの割合が高いものに戻らないとされています。
その為、低重量・高レップの筋トレばかりだとパワーが発揮しづらくなるどころか、パワーが必要な競技等の今後の成長にも関わってくることになります。
ボディビルダーが自分より小柄な相手に腕相撲やレスリングで負ける動画をYouTubeとかで観たことがある方もいらっしゃるでしょう。
技術差やその競技の動作に身体が順応していない等、様々な理由があると思います。
個人的には理由の一つにボディビルダーはタイプⅡaの割合が高くなりやすいことも含まれると考えております。
ボディビルダーは競技の特性上、非常に細かい部分まで身体を鍛え込みます。
その為、長い時間を掛けて多くの種目を高レップで行う必要性があります。
結果、タイプⅡaの割合が高まり、筋力は強くても瞬間的なパワーで劣るといった事態が起こるのではないでしょうか?
終わり。
こんな話を聞くと素早く挙げて短時間で終わらせなければならないと考えてしまうかもしれません。
しかし低重量・高レップ以外の性質を持つ筋トレも時々行っているのであれば問題ありません。
またパワーはひたすら高重量トレーニングを行い筋力を強化するだけで強くなるものでもありません。
素早い動作の練習も必要です(パワーは筋力、スピード、体重等、様々な要素が大切です)
競技力の向上、見た目、純粋に筋力、筋トレに求めているものは人それぞれ違うと思います。
レップ数、1レップの重量、動作のスピード、様々な要素が自分の筋トレの目的に適したものか一度考えてみると良いかもしれません。
今回は以上です!明日も良い一日を!
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